『RISING.7 〜SSS 15th anniversary〜』のメインイベントで行なわれたSSS認定リアルワールドシングル選手権試合は第5代王者板倉が初防衛に成功した。ササメの腕十字地獄に苦しめられたが最後はダイビングギロチンドロップを決めて挑戦者を沈めた(11分36秒)。当初両者のタイトル戦は今春に行なわれるはずだったが大会延期に伴い、今大会でようやく実現した。今年2月に行なわれたFF大会における前哨戦(板倉&大石vsササメ&AZA)では大石との仲間割れでリズムを崩した板倉がササメの逆十字で一本負けを喫した。王者としてのプライドを傷つけられた。シングル王者になってからのキャリアは浅い、メインイベンターとしての実績でも岡澤&ZIPANGUにはかなわない。だがこの日のメインを張ったのは現王者・板倉、そしてササメだ。セミのタッグ王座戦はOZ砲とHプロ軍が闘いSSSの歴史や15周年らしさを感じさせるものだったが、今回の板倉vsササメは現在と未来を感じさせる闘いだった。メインイベントはシングル王座戦であるべきだし、あえてメモリアルマッチでなく現在の流れを重視したマッチメイクをメインに据えたSSS。そこに意義はあったと思う。初防衛に成功した板倉だが課題も多い。今後どう防衛戦を続けて行くかだ。不動のエース、絶対王者として長期政権を敷いてきたZIPANGUはタイトルホルダーとしては別格だ。対する板倉は反体制をゆくCCXXのボスでZIPANGUとは立場が違う。SSSに新しい王者像を築いて行ってほしい。
【取材班/魂のハレリア】


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